タイ入国時の所持金ルール

 

入国管理規則の定めるところにより、タイに入国する外国人は、下記リストに記載する額以上の所持金が必要とされています。バーツ現金である必要は無く、円・ドルなどの外貨でも可です。

実際のところ、日本国籍者が所持金のチェックを受けるケースはごく稀と言えますが、陸路国境から入国する際や日本人以外の同行者がいる場合などは留意すべきです。

なお、タイ大使館へ観光ビザ等を申請する際に一定の預金残高の証明提出が必要なケースがあります。

ビザ種類 本人のみ(バーツ) ご家族連れ(バーツ)
ノービザ 10,000 20,000
オンアライバル 10,000 20,000
観光ビザ 20,000 40,000
ノン・イミグラント 20,000 40,000

ビザ・出入国スタンプ等の見方と確認事項

タイ大使館発行VISA

タイ大使館ビザの記載事項など
タイ大使館発行ビザ

タイ大使館発行のビザに記載されるVALID UNTIL」はこのビザの使用期限=タイへの入国期限であり「滞在期限」ではありません。
滞在期限は、タイ入国時にパスポートに押される入国印に記載されます。

大使館発行のビザは通常、発行から90日間程度有効ですが、この期間にタイに入国すれば、入国した日からビザ種類ごとの滞在期限(60,90日、1年など)が与えられます。

サンプルでは下記の内容となっています。
①ビザ種類:ノンイミグラント・ビザ(Non-IMM)
②カテゴリー(グループ)”O”
③入国回数:シングルビザ=入国1回のみ有効

左下のほうに記載のある「ビザ番号(A12345など)」は、入国カードのVisa No.欄に記入する番号です。

入国印(入国スタンプ)

タイ入国スタンプ
入国印に押される下段の日付が滞在期限

サンプルは下記の内容になっています。
①カテゴリー(区分)”O”
②ビザ種類:”NON”はノンイミグラントビザの略、90日滞在
③入国日:2020年9月17日
④滞在期限:2020年12月15日(入国日を含み90日間)
⑤入国場所:スワンナプーム空港

VISA CLASSの項は、Bビザであれば「B」、観光ビザは「TR」、ノービザ(ビザ無し)の場合は「ผ30」「ผ15」などの記載になります。

留意したい事項

  • 入国印の「UNTIL」が滞在期限ですので、この日までに出国するか、長期滞在の場合は入国管理局で滞在延長=ビザ延長申請をすることになります。
  • 空港や国境の入国審査官が入国印の記載ミスをするケースが多くなっています。入国印を受けたらすぐ内容を確認し、もし誤記などがあればその場で訂正を依頼してください。
    そのままにしますと滞在に支障の生じるケースがあるほか、滞在延長手続きに支障が出ることがあります。入国印の誤記訂正を後日行うには、空港などの入国地点のイミグレーションまたは管轄の入国管理局に出頭を要します。

リエントリーパーミット(再入国許可)

リエントリーパーミット

リエントリーパーミットは、出国しても現在の滞在許可が切れないように保護する目的で取得します。したがい、「VALID UNTIL」は現在有効なビザと必ず同じ日付になります。再入国の際は、リエントリーパーミットに記載されたNumberを、入国カードのVisa No.欄に記入します。

タイ大使館でのビザ取得

ビザ申請の概要と注意事項

30日間までの観光目的でタイに入国する場合は、特例扱いとしてビザ無し入国(Por 30と呼ばれます)が可能です。それより長期の滞在をしたい場合、観光以外の目的でタイに入国する場合は、原則としてタイ大使館・領事館にてビザを申請・取得します。
申請方法や使用書類は各大使館のウェブサイトに記載されています。

タイ大使館等が発行するビザは、発行日付から90日間の有効期限(3か月以内にタイに入国すればよい)があります。可能な限り早めに申請・取得することをお勧めします。

同じ種類・カテゴリーであっても、申請地によって書式・必要書類・発給までの日数等が異なりますので、大使館ウェブサイトを参照し最新情報の入手に努めてください。特にBビザや就労者家族ビザの申請につき不明事項が多い場合は、申請支援サービス等のご利用をお薦めします。

タイ大使館ビザ申請の留意点

  • 要事前予約・申請から平日3~5日程度でのビザ発給(申請地に拠る)
  • 各大使館の管轄地をご確認下さい。大阪タイ総領事館は中部地方より西、名古屋は中部3県に住所のある方が原則となります。例えば東京近郊のお住いの方が、これらの領事館で申請することは原則不可。
  • 同じ種類のビザであっても、申請する大使館によって、申請ルール・書式・必要とされる添付書類、申請代理人の可否が異なる
  • 必ずしも詳細がウェブサイトに掲載されていない、裁量により書類の修正や追加書類提出を求められるケースがあります。
  • 日本国籍者以外の場合、1か月以上の審査期間となる場合があります。
  • ビザの発給回数には一定の制限がありますので、特にBビザ・観光ビザなどを連続して申請する場合は情報収集に努めて下さい。
  • Bビザ申請において「WP3(トートー3)」という書面提出を求められるケースがあります。この場合、タイ側法人が現地労働局へ当書面を申請することになり、準備期間を含めるとおおよそ1~3週間ほどは要します。

申請地について

日本(東京・大阪・名古屋)のタイ大使館・領事館のほか、タイ近隣国の大使館などでも申請が可能です。利用が多いのはラオス(ビエンチャン)、シンガポール、マレーシア(KL・ペナン)などになります。
それぞれ予約・申請手順・使用書類が大きく異なりますので、ウェブサイトの要綱をよくご確認下さい。

例外(タイ入国後のビザ新規取得・切替申請)

ノービザ(ビザ無し)や観光ビザでタイ入国した方が特定の条件を満たす場合、タイより出国することなく入国管理局にて長期滞在ビザの新規発給や切替えを申請できます。
リタイアメントビザや正規留学(語学学校は除く)の学生ビザなどでは、タイ大使館でビザを取得してから入国するよりも簡易的にビザが取得できるケースがあります。

全ての種類・カテゴリーにおいてこの申請ができる訳ではなく確認を要します。またBビザへの切替申請は一般的に煩雑かつ不確実性が高いため、タイ大使館でビザ取得後に入国が原則とお考え下さい。

タイ大使館発行VISAの入国許可回数(シングル・マルチプル)について

タイ大使館ビザの記載事項など

タイ大使館発行ビザの"NO. OF ENTRY"(サンプル画像の③)という欄に、このビザの使用可能回数が記載されており、通常は以下のいずれかになります。(DOUBLE=2回なども有ります)

  • 「SINGLE」… 入国1回のみ有効
  • 「MULTIPLE」当ビザの使用期限内であれば何度でも出入国可

実際にパスポートに貼られるビザは1枚ですが、シングルであれば1枚、マルチプルは複数枚の入国チケットを受け取るイメージです。

例えば、Bビザシングルを取得した場合、入国から90日まで滞在ができますが、再度同じビザでタイに入国・滞在したい場合、タイ大使館でBビザを取り直す必要があります。
Bビザマルチプルを取得しますと、そのビザに記載の使用期限(通常は1年間)までの間、ビザを再取得することなく1回入国あたり90日までの滞在を何度も行うことができます。

タイ大使館でビザを取得、またはノービザでタイに入国しますと、ビザの種類に応じた滞在期限が与えられます。これを超えてタイに滞在したい場合は、滞在期限を迎えるまでに入国管理局(イミグレーション)で手続きを行うことで、期限延長が可能です。

 

ビザの定義と種類について

タイにおけるビザの定義

タイにおけるビザとは、滞在許可(何月何日までタイに滞在してよい)と活動許可(~という活動をタイでしてよい)の2つを合わせたものと定義することができます。

出入国管理法により、タイに入国する外国人は適切な種別のビザ取得が義務付けされています。観光であれば「ツーリストビザ」、退職者のロングステイであれば「リタイアメント」または「年金」というように、滞在目的に合致したビザを取得することが原則になります。

ただ、観光ビザやリタイアメントビザで滞在中の方がタイ語学校に通いたいといった場合、必ずEDビザに変更しなければならないということはありません。就労や商用に類する活動以外は厳しい制限は無いといっていいでしょう。

Bビザ+労働許可証のセットで就労が可能

Bビザは本来、商用(ビジネス)目的の渡航ビザであり、それ単体では商談や自社役員会、展示会へビジターとして参加する程度の活動しか許されていません。

「就労ビザ」というカテゴリーが存在しないことから、特定の例外はありますが、原則としてタイにて正規就労するにはBビザなどの就労可能なビザを取ったうえで、別途ワークパーミット(WP、労働許可証)を取得・両方を維持する必要があります。詳細は「Bビザ・労働許可」のセクションをご覧ください。

ビザの2つの意味(タイ大使館ビザは「許可」ではない)

在外のタイ大使館・領事館が発行するビザは、許可権限を持つ入国管理局への「推薦状・申送り状」的な性質のものであり、それを取得しただけでは入国・滞在許可の効力を有しません。

タイ入国時、入国管理局職員が入国許可印をパスポートに押印して初めて、本来のビザの効力=滞在許可が発生します。

ビザの種類とカテゴリー

ビザの「種類」と「カテゴリー」の違い

一般的に「Bビザ」「Oビザ」のように呼称しますが、正確には「ノンイミグラントビザ(Non-Immigrant Visa) のカテゴリー”B”、カテゴリー”O”」となります。「カテゴリー」は滞在理由の区分という意味合いです。

カテゴリー”O”は”Others”、つまり”その他のカテゴリー”という意味で、さらに細分化されますので、「ノンイミグランドビザ/カテゴリーO/就労者の家族」のように特定することになります。

リスト

長期滞在される方のほとんどは「ノンイミグラント(非永住者)ビザ」のうち適切なカテゴリーで滞在許可を申請することになります。

ビザの種類

  • トランジット                                 
  • 観光(ツーリスト)   ※ノービザ(ビザ無し入国)は観光ビザの特例免除制度                
  • ノン・イミグラント(Non-IMM)                        
  • 外交(Diplomatic)                                         
  • 公用(Official)                                
  • イミグラント(移民・永住者)                                          
  • 永住者帰国(再入国許可)                                   
  • 儀礼・特別優遇(Courtesy)

ノンイミグラントビザ

  • ビジネス(B)
  • 投資(IM)
  • 投資BOI(IB)
  • 留学(ED)
  • 取材・報道(M)
  • その他(O)
    • 就業者などの帯同家族
    • タイ人の配偶者(結婚)
    • タイ人の扶養者
    • タイ人の親族訪問
    • リタイアメント・年金
    • 慈善団体職員等
    • 元タイ国籍者の親族訪問・滞在
    • 療養
    • 公式招聘されたスポーツ指導者, 訴訟当事者・証人, 宗教活動(R),  公的機関での教育・研究(RS), 特定技術者(EX) , 公的機関における業務(F) など
  • その他、政策等による特別なVISAカテゴリー
    • APECカードによる入国はBビザ(商用ビザ)の免除制度(APEC)
    • タイランド・エリートカード恩典の5年マルチプルビザ(PE)
    • O-A リタイアメント・マルチビザ
    • O-X リタイアメント5年ビザ(更新権利付き)
    • L-A MOU締結国の労働者(カンボジア・ラオス・ミャンマー)
    • SMART VISA

就労が可能なビザ・できないビザ

労働許可証(WP・ワークパーミット)の申請ができる種別は下記の通りとなります。
現在就労不可のビザで滞在中の場合は、原則としてそのビザをキャンセルし一度出国、在外のタイ大使館で就労できるビザを取得してから再入国が必要となります。

例外的に、WP取得が免除されビザ取得のみで正規就労が可能なケースもあります。

  • 外交ビザ・特別待遇ビザなどの取得者。公的機関に準ずる組織で就労するケース。
  • BOIが認可しSMART VISAを取得した方
  • 一定の条件を満たす駐在員事務所の代表者

就労可能なビザ

  • Bビザ(B,IB)
  • タイ人の配偶者(結婚)
  • タイ人親族を扶養する者
  • 教師・語学学校講師など
  • 永住ビザ
  • 元タイ国籍者
  • 報道機関
  • その他、団体職員・公的なボランティアなど就労が前提とされるもの
  • SMART VISA等や特別待遇ビザなどの取得者

就労できない(WP取得不可)ビザ

  • 観光ビザ(ノービザを含む)
  • ED(学生・留学)
  • 就業者の帯同家族や学生の保護者等
  • リタイアメント
  • 一般投資
  • エリートVISA
  • APECカード(商用ビザ免除制度)
  • その他、専らロングステイを目的とする種別のビザ
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