APECビジネストラベルカードとは
タイへ商用目的で入国するには通常、タイ大使館でBビザ(Non-Immigrant Visa タイプB)の取得が必要ですが、APEC・ビジネス・トラベル・カード(略称:ABTC)を取得しますと、商用目的である限りビザ免除にて入国が可能となります。また空港で優先レーンを利用できます。
現在タイや日本を含み計19か国が制度参加しており、特にアジア・オセアニア域内への出張が多い方には大変利便性の高い制度といえます。
制度参加国
- 入国1回あたり60~90日の滞在許可
日本,韓国,中国,香港,台湾,ロシア
タイ,ベトナム,フィリピン,マレーシア,シンガポール,インドネシア,ブルネイ
オーストラリア,ニュージーランド,パプアニューギニア,チリ,メキシコ,ペルー - ビザ免除無し アメリカ,カナダ
ABTC申請方法等
日本国外務省のウェブサイトに申請要綱・条件が掲載されています。
外務省:APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)(リンク)
- 対象となる申請者は、海外とのビジネス関係者になります。タイ・諸外国にて駐在中の方も申請が可能で、申請書を郵送する際にEMS封筒・切手を同封することで在住国への発送を受けられます。過去に比べ申請条件が緩和され、貿易額などの実績は特に問われておりません。
- ABTCの有効期限は5年間ですが、お持ちのパスポートの有効期限がこれより短い場合はその期限までとなります。
- 申請から取得までの期間はおおよそ4~6か月ですが、各国の審査状況によりこれ以上要する場合もあります。全加盟国の認証を待たず中途発行を申請することもできます。
留意事項など
- 就労など、「商用・ビジネス」の範囲から外れる目的での入国には使用できません。
- APECカードでタイに入国した場合は就労はできず、ワークパーミットの取得はできません。(但し15日以内の臨時業務は労働局への届出を行うことで可能)
- 国によりABTC使用に関する条件・制約がある場合がございますので、各国の制度をよくご確認下さい。
- 新型コロナウィルス感染拡大後、ベトナムなど一部の国が承認を中止、ないし大幅な審査遅延が発生しているようです。ABTCは全加盟国の承認完了まで発行されませんので、審査状況を確認し中途発行依頼などを行ってください。(2022年6月2日現在)
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